腰が痛い時
何処に行けばいいか?
腰が痛くなった時、「何処に行けばいいかわかりませんでした」という方は、けっこう多いです。
一般的に腰痛を改善してもらいに行く所は、病院、整骨院・接骨院、整体院になると思われます。
初めて腰痛になった方や、何処にも行ったことが無い人からすると、それぞれ何が違うのか? 腰痛には何処がいいのか? わからないと思います。
それぞれ出来ることが違います。
それぞれの一般的な特徴、概要をお伝えします。
病院
病院といっても何科に行けばいいのかわからないという方もいます。
一般的に腰痛の場合は整形外科になると思います。
病院の特徴は、レントゲンやMRIなど画像診断が出来きることです。
背骨・椎間板の変形の有無がわかります。
その変形による神経の圧迫の有無もわかります。
画像診断により変形がある場合は、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、すべり症、分離症などの病名が付けられるようです。
変形が無い場合は、腰痛症(非特異的腰痛)との診断になる場合もあるようです。
腰痛の85%は、ハッキリした原因が不明(変形が無い=腰痛症)といわれています。
病院では、電気治療等の機器を使用したり、湿布・痛み止めのお薬や注射、状態によっては手術等、全ての治療が出来ます。
また、腰痛が内臓の病気によるものであれば内科、心因性の場合は心療内科や精神科等、原因によって専門科を紹介されると思われます。
病院では画像診断が出来るため、現在の体の状態がどうなっているかを知りたい場合は病院が一番確実です。
整骨院・接骨院
整骨院と接骨院は同じです。
整骨院・接骨院は、柔道整復師という国家資格を持った人がいて、捻挫・挫傷・骨折・脱臼等の怪我の処置をしてくれる所です。
いわゆるギックリ腰も含まれ、健康保険を使って処置を受けられます。
保険診療のみであれば、窓口負担は数百円になります(初回は、初診料が掛かります )。
状態によっては、テーピング等で腰の負担を減らす固定処置もしてもらえるでしょう。
最近は、自費診療を行っている所も増えています。
慢性腰痛の場合は厳密には保険適用ではないため、自費での診療になるでしょう。
施術内容は、一般的には手技による筋肉のほぐし、電気治療を行う所が多いと思われます。
詳しくは、それぞれのホームページ等で確認が必要です。
整体院
整体師とは民間資格と言われているもので、国家資格ではありません。
「整体は医学的根拠が無いから不安だ」という声もあるようですが、そもそも整体は医療行為ではありません。
よって、保険は使えません。
腰痛改善は医療でないといけないという決まりはありません。
「病院に通っていたが、楽にならないので整体に来た」という方も多いのです。
医療を受けたい人は、医療機関に行かれると良いでしょう。
整体とは非常に広い意味で使われている言葉であり、そのやり方や考え方も多種多様であります。
筋肉のほぐし、背骨・骨盤等の歪み矯正、体のバランス調整、その他 施術内容は院によって違います。
事前にホームページ等で確認しておくと良いでしょう。
利用の仕方も様々で、ギックリ腰等の急性腰痛、慢性腰痛の改善だけでなく、痛くは無いが予防としてのメンテナンス、リラクゼーション等、色々な利用の仕方が出来ます。
腰が痛い時、何処に行けばいいか?
腰が痛くなる原因は、さまざまです。
稀なケースではありますが、
「じっとしていても痛い」
「楽になる姿勢が無い」
「腰の痛みと同時にお腹も痛い」
という場合は、内蔵系の病気の可能性もあります。
夜に痛みが強くなるような場合は、悪性腫瘍(がん)の可能性もあります。
背骨に菌が感染して腰に痛みを感じる場合もあります。
腰が痛くなった時は、まず初めは病院に行かれることをお勧めします。
命に関わるような重篤な病気の有無を確認してもらうのが安心だと思われます。
そういった病気によるものではない場合は、そのまま病院に通っても良いでしょうし、整骨院・接骨院、整体院、その他 治療院に行っても良いでしょうし選択は自由です。
治療院、整体院については、現在はその数も多く、これまた「どこに行けばいいかわからない」という状態だと思われます。
ホームページの内容も「どこも同じ内容なので、大きな決めてになるようなものは無い。行ってみないとわからない」と言われている方がおられましたが、それが実際のところだと思います。
いずれにしても、一回の施術で腰が全て楽になるということは極めて稀です。
通常は、何回か回数がかかります。
それを踏まえた上で、場所、営業時間、料金、施術内容等、あなたが何を優先するのか? による選択になると思われます。